あと5日で11月も終わりですね。外はだいぶ寒くなりました。
気温が1℃変化するだけでも自律神経には大きな負荷が加わります。
肩こり、腰痛、頭痛、めまい、イライラ感、下痢や便秘、冷え性、、どんな痛みもどんな症状も、全てが自律神経に関わっています。
寒くなってくると多くなるのが首や肩のコリですが、一般的な治療院や病院では「姿勢が悪い」「枕が合っていない」「目の使いすぎ」「ストレートネック」など骨格の歪みや生活環境が原因と説明されることが多いと思います。
でもいくら目を酷使しても、普段しなれない姿勢をし続けていても、同じ環境下で肩こりになりにくい人もいれば、時期によって症状が出たり出なかったりすることもあります。
慢性的な肩こりの人は全体的に免疫力が下がっている人が多いので、まずは自律神経を十分に働かせ、免疫力を上げることが大切です。
免疫力が低下していると脾臓・リンパ系(細菌やウイルスを撃退する器官)が疲労し、働きが弱くなります。脾臓が炎症を起こして働きが悪くなると体内の細菌は更に増殖し、関連する筋肉「僧帽筋」が緊張します。(内臓体壁反射)
症状の強弱があるのは、体の疲労状態により免疫力も変化するからです。
急性的なものであれば叩いたり揉んだりして筋肉が緩むこともありますが、根本的な自律神経と脾臓リンパ系の働きを改善しなければ筋肉の緊張は持続的に起こり、肩こりは消えません。
免疫力を上げるには、脳への圧迫ストレスを取り除いて脳(自律神経)が必要十分に活性化し、体全体に体液が滞りなく流れることが重要です。(体温を上げたり、乳製品を摂ることではありません。)
細胞に十分な栄養と酸素を送り込み、老廃物と炭酸ガスをしっかり排除できる力をつけることです。
全身の体液の流れが良くなった状態でようやく硬くなった筋肉へのアプローチができる状態になり、そして質の良い睡眠を摂ることで、体は自動的に回復していきます。
肩こりに限らず、痛みやつらさ、不眠、疲労、どんな症状でも自律神経が関連します。
施術を受けてくださっている方は、ご紹介したホームケアを寝る前に行ってくださいね。
頭の圧迫ストレスが解消し、良い睡眠が取れて、症状の改善に繋がります。
次回は、これからの忘年会シーズンに大切な「肝臓」について書きます。
※僧帽筋については以前も書きました。こちらです。