どんなに汗をかいたとしても、どんなに日に焼けたとしても、やっぱり夏が好きだ。
朝の洗顔の水がだんだん冷たく感じたり、日が落ちるのが早くなったなあと空を見上げたりしてると、途端にさみしくなる。
今年はパフェにのってるの以外で、これだ!という真っ赤な西瓜にお目にかかれず、食べそこなった。それから毎年夏になると「浴衣を着て小町通りの納言へ宇治金時を食べに行こう」とうたにばかりうたっていて、今年もまた叶わなかった。
でも、シンプルで甘すぎないソフトクリームとか、そこそこに甘い桃とか、クーラーの効いたカフェで温かいコーヒーとバナナケーキとか、パンケーキとか、サンドイッチとか。チャイティーとか、ちょっとアルコールとか。生春巻き、お肉のグリル、イクラ丼…。そのときどきに過ごした人たちとの顔と共に、美味しい記憶が蘇る。
今年は記録的な猛暑だったけど、いろいろな方といろいろな美味しい夏を過ごせたので、どんなに暑くてツラかったのかは、もう忘れてしまったのだ。