現在最も症状が多い、花粉症についてお話します。
株式会社ウェザーニューズの花粉症に対する実態調査(2023年12月実施)によると、アンケートに答えた55%が「花粉症です」と回答したそうで、くしゃみや鼻水、目や喉のかゆみなどの症状に苦しんでいる方、また二次的な症状として不眠や頭痛、だるさを訴えている方が、なんと2人に1人以上もいらっしゃるそうです。
花粉症の原因の大半であるスギは2月から4月、ヒノキは3月から5月頃に飛散するので、例年この時期に花粉症になる人が増えると言われています。
花粉症はなぜ起こるのか
花粉症はアレルギー反応です。
人は通常、体内に外敵(細菌やウイルスなど)が入ってきたときに、それを排除しようとする免疫機能がはたらきます。
花粉症の場合は、花粉を敵だと思って免疫機能が過剰にはたらき、鼻水や涙、くしゃみなど炎症を起こして、なんとか体の外に出そうとがんばりすぎているのです。
また寒い時期に風邪をひいて免疫力が低下したり、暖かくなったり寒くなったりする気温差に脳の機能がついていけないなど、春先は自律神経への負荷がかかる時期が続きます。
この自律神経の機能が低下すると、体全体の機能がうまく働かなくなります。
特に自律神経から司令が出てはたらく「脳下垂体」の機能が低下することにより、同じホルモン系の「副腎」の機能が低下します。
副腎は様々なホルモンを分泌しているところであり、ここにトラブルが起きるとアレルギー反応が起こりやすくなります。
花粉症には肝臓のケアが必要です。
花粉症の症状(目がかゆい、鼻水が出るなど)と関連している器官「目、耳、鼻、舌」は、「肝臓」と深く関連している感覚器官です。
これは「内臓体壁反射」という体の仕組みによるもので、花粉症対策としてはこの「肝臓の機能がしっかりとはたらくようにする」ことが重要なポイントとなります。
内臓体壁反射については今後このブログ内では頻繁に出てくると思いますので、なんとなく覚えておいてください。
肝臓といえばお酒を連想する方が多いと思いますが、アルコールに強くてビールを水のようにたくさん飲める欧米人に比べ、日本人はアルコールを解毒処理する「肝臓がもともと弱い体質」であることは想像がつくと思います。
世界の中でも日本は、スギやヒノキが多いことが花粉症の発症率が多い原因の一つとされていますが、この「肝臓が弱い」という先天的な日本人の体質も、花粉症が多い原因ではないかと考えられます。
また生まれつき肝臓が弱い体質の人以外にも、普段からアルコールや薬を多く摂取していると、体にとって「異物」である物質を代謝して解毒をするために肝臓に負担がかかり、肝機能を弱めている可能性が高く、注意が必要です。
花粉症についてのまとめ
花粉症を和らげるためにはまず免疫力を正常化し、「自律神経の機能を高めること」は欠かせません。
質の良い睡眠を取り、疲労を蓄積させないことはとても大切です。
自律神経の機能を高め、脳疲労を改善することで「副腎」のはたらきも良くし、また「肝臓」の機能にも注意を払うことで、かなり症状は落ち着いてくると考えられます。
こころとからだのアトリエCAMELでは、施術の最初に行うソフトブロックテクニックにより、体全体に体液が正常に流れるようにして免疫力を上げ、体を元気にする土台をしっかりと作ってから、そのときに改善が必要な内臓へ、優しい圧の筋膜ポンプをしてアプローチしていきます。
少し難しい話になりましたね。今日はこの辺で終わりにします。
明日の午前中は春の嵐になるようで、通勤や通学には十分な注意が必要ですね。
私も昨日家につれてきたクレマチスの鉢を玄関の中に入れました。
どうか大きな混乱がなく、午後にはすっきりとした春らしい陽気が訪れますように。